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みてきました

この世界の片隅に




正直なところ、最初からあまり興味のないタイプの作品で
(絵のタッチとか話題の人を声優にするとかあざとく感じて)
TVで放映されたときに見ればいいかな、と思っていました。

けれどこのところ周囲でマニアックな映画好きな
友人たちも諸手を挙げて絶賛しているものだから、
「これはもしや映画館行ったほうがいいかも」と
半分やっつけみたいな気持ちでWEBチケットを予約

、、、してみたら。

ある映画館ではすでに満席、
数席あったものも目の前でとられ完売、
結局焦りながら別の映画館に行くことになりました。

館内は年齢層が幅広く、年配の男性も多く着席。
あんなにみっちり混雑している映画館見たことないです、、



で。
稚拙な表現しかできないのがもどかしいのですが
どのようなことが戦争前後にあったのかを
一般庶民の女性の目線から語られた作品でした。

単に素晴らしいとも美しいとも言えないし、
かといって哀しいだけではない、
淡々とけなげで流れに身を任せて生きる
すずさんの姿と、周りで生きているそれぞれの人生を
映し出していました。


現実に起きている悲惨な出来事は
冗談やちょっとした夢のように感じたり
一晩寝れば元の平安な生活に戻るだろうと
他人事のような感覚があったり。

様々な人が様々な状況で暮らしていたから
一括りにはできないけれど、リアルすぎて
きっと実際にはこんな感覚だったんだろうなって。


もうこれは、最初の私のように
予告編をみたところで「へー」と思っていたので
本当に映画館に足を運んでみない限り
ぼんやりした幸せや緊迫感は伝わらないと思います。

あと、主人公すずさんの声「のん」さんがいなければ
成立しなかったと確信できるほど、彼女の働きは
大きくて素晴らしいものでした。

もし芸能界をなんらかの理由で
【干された】のだとしたら、それを決定した人たちは
見る目のなさに地団太を踏んでいるだろうし、
なんなら私がぶん殴ってやります。

映画館でなければわからないことがあります。
是非ご覧ください。


コトリンゴさんの「悲しくてやりきれない」は
素朴で切ない優しい歌声です





















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