今月のイメージシネマは
『あなたの名前を呼べたなら』



結婚式当日に相手女性の浮気が発覚し
逃げられた"旦那様"とその家に
仕えるはずだった19歳で未亡人のメイド。

都会と田舎の貧富の差が大きく、
また今もなおあるカースト制度から
抜け出せない若き家政婦と、すべてを
持っていて順調なはずの若き富豪男性の
格差を超えたもどかしい愛はおっかなびっくりの
手探りで、感情の揺れ動きが初々しく感じる。

衣類の色、夜の街灯り、朝日や夕日の色合いなど
強弱があれどあらゆるところに登場するオレンジ色は
この映画の中で印象に強く残っている。

最も望んでいた夢をかなえてくれたあと、
改めて電話をくれた旦那様をアシュヴィンと
彼の名前を呼べたラトナ。
ＮＹで階級を忘れ上手くいってほしいと願った。

2023年7月の映画でした。