color air 3月17日 ロンドン→日本へ 忍者ブログ

翌朝の飛行機に乗り遅れちゃいけないという緊張感と
このまま旅が続いてもいいな、という気持ちが
入り混じってなかなか寝付けない。
しかも朝方4時くらいに目が覚めてしまいすることもない。

ベッドに寝っころがりながらTVをつけてみると、
ジブリの「おもひでぽろぽろ」が英語字幕でやってる!


日本語で言葉を聞きながら英語字幕を見ていると
言葉の奥深さや複雑さ、方言やなまりが
言葉に温もりを与えていて耳に心地良い。

この国に帰るんだ。
この言葉を使う国に生まれて良かった、
なんて思いながら最後までずっと観ていた。

起きるのにいい時間になったので
さくさく準備をして、最後の忘れ物点検。

ボタンを押すと文字盤がピカーっと光る目覚まし時計と、
ビーチサンダルがどうしてもスーツケースに入らず
そっと置いてきた。

6時に出発、と言われていたので5:58に部屋を出てみると
まだ誰もいないし、車もない。あれ、大丈夫?

受付に行き鍵を返すと
昨日とは違うインド系受付男性が
「大丈夫、君の事は聞いているからそこのソファで待っておいで」と
言われ待つこと5分。

気が気じゃない私に、本館に宿泊していた人たちは
「おはよう!」と声をかけてくれる。
受付に「あの、バスですよね、本当にきますよね?」に
まぁ待てと手で合図。小型のバンがキキーっと止まったら
昨日のイタリア人男性が降りてきた。

「ハロ~ よく眠れたかい?」「ええ、ありがとう あなたは?」
「うーん23時にまた呼ばれて運転したから、そうでもないね」
「あの、バスがこないの」「大丈夫だよ、自分が乗せていくから」

・・・そうなの?

専用バスっていうのが
ここの車かどうかは定かではありませんが、
とりあえず急いで乗り込み(でも運転手は余裕)ターミナル5へ。

5分で着きますって行ってたけど
まったく反対方向に行ってる気がするし、
間に合うのかい、と思ってたら本当に5分で到着。


昨日と同じゲート20で降ろしてもらい
「どうもありがとう!」「気をつけてな!」と
挨拶し慌てて空港内へ。



写真右側がwayout バス、タクシーなどの専用道路になっている


チェックインをするにも窓口がない。
周りの人たちをみていると、
自分で最新型機械で行うようだけれど
さっぱりわからないので、BAスタッフの女性に助けてもらう。

一緒に画面を見ていたら
「成田行きね?」と確認されるも
空港内の電子掲示板には「羽田」とあるし、
でも名前は私の名前だし「???」となったら
「ちょっと待っててね」と受付にいくスタッフ。

しばらくして一枚の紙を持ってきて、
「変更になったようよ」だって!
えー、、


そこには香港経由、成田着で香港で1時間で乗り換え
成田には9時45分着とある。5時間オーバーのフライト、、

スタッフに なぜ羽田じゃないの?と聞いたら
羽田は全面クローズよ、と言うので
まさか地震でやられちゃったのかと
青くなって詳細を聞くもスタッフは答えず。
とにかく、羽田はクローズの一点張り。

朝TVで放送していなかったけれど
私が出た後で関東も、、?と考えるも

(いや待てよ、そんな状態で千葉の空港に
放り出されても電車や道路も安定してなきゃ帰れない、、)

ということで交渉開始。
「私は羽田で契約していて成田という話は聞いていない。
 しかも地震で電車がどうかもわからない状況なので、
 どうしても家の近くの羽田まで行きたい。
 成田から羽田までのフライトはないの?」(普通に考えればない)
「うーん・・・ちょっと待って」で
今度は荷物を預けるカウンターに連れて行かれる。
男性スタッフが2人並んでいて、
その中のTONYというおじ様に話をするBAスタッフ。
パソコンでいろいろ調べるもフライトはないし経路もわからない。
「成田から君の家までどのくらい?」
「3時間くらい。しかも地震の影響で電車がどうかわからないの」
「羽田からは?」「50分。ここならなんとか帰れそう」
とにかく、羽田に帰りたい。
家族が無事と電話で話したけれど早く会いたいと伝えたら、
女性BAのマネージャーが来た。

TONYたちが今までの流れの話をし
他のマネージャーらしき3名が集まり、その場で緊急会議。

空港内呼び出しをしたり
大事になってきてちょっとビビりました、、

成田へ連絡してくるから少し待ってて、と言われ
戻ってきたら「カスタマーの要望であるとともに、
今回の災害への支援として特例で成田から羽田まで
専用バスを走らせます。もちろん、ノーチャージで」
良かった!!!
TONY「気をつけてね、でも専用バスは沢山乗れないかもしれない。
 だからまず、君が先に乗りなさい。成田に着いたら
 すぐにBAスタッフにバスのことを言うんだよ。
 家族にすぐ会えますように」
サンキューTONY、ありがとうございました(ぺこり)と
英語と日本語で感謝を伝えゲートの中へ。
日本に電話して香港経由で成田着、遅れることを伝えなきゃと
お財布を見るも使えそうな小銭がまったくない。
とりあえず理想的な小銭をもらえそうなもの発見
£1で購入したキャドバリーのチョコバー55p お釣り 45p

残ったお釣り40pで日本の自宅に電話。
「羽田じゃなくて成田着、しかも遅れて帰るから心配しないでね」
「いつもの経路じゃなく、最寄り駅までリムジンバスで帰ってきなさい」
え?なんで?うちの駅もだめなの?と
思ったら電話がきれた。さらに不安倍増、、

しばらくしてもフライトゲートは決まらず、時間も遅れている。
本当に飛ぶのかな、、と うろうろ待っていたら、
ロンドン市内で欲しいものいっぱいだった
Accessorizeの免税店がある。

入っていろいろ欲しいものがあって迷ったけれど、
時間もないのでひとつだけ。
通常£8が免税で£6.66 
バッグとか水着とかサンダルもステキだった
やっとゲートが決まり、慌てて向かうと沢山の人。

前にならぶ若い男性2人組みから
「これ、成田行きですよね?」
「え?違いますよ これ羽田行きです」
「飛ぶんですか!?」のやりとりに
前にいたビジネスマン男性が
「成田変更で間違いないですよ」。

男性2人組みは「ええ!?」
どうやらチェックイン時に気付かなかったらしい。

機内に乗り込む前、慌てて日本に電話。
「気付いてよかった、ありがとうございます!」って言われたけど
なぜ搭乗する人が知らなかったのかが今も謎。
あの香港経由のお知らせ、みんなもらえてないのかな。
このまま知らない人もいたりして、、

で、機内に乗ると結構席が空いている。
3席に2人や1人が多い。
私の列には大学生の男の子が一席空けて
座っていたので、余裕あり。良かった。
機内食 シンプル


晩御飯
フライトアテンダントに鬼軍曹みたいな女性がいて
なにかを聞いてもわりと強気。
周りの人たちと「うおう、、」と怯える香港までのフライト。
※その理由は日本へのフライトを望まないスタッフが多くて
 大変だったと成田空港で知りました

そんなこんなで香港到着。
さて降りようかと思ったらアナウンスで
「そのまま乗っていてください」。

1時間後に出発の話も変更で、
なんだかんだ3時間近く乗りっぱなし。
BAスタッフがここで総入替え、やっと出発して成田着は11:11。
ここまで19時間乗りっぱなし。

周りの人たちもマスクをしていたけれど
みんな風邪っぽくなってるし、私もなんだか体調が悪い。

やっと成田着。
電車状況もわからないし入国審査を通って
荷物を受取って早くバスに乗らなきゃ、と
出口ゲートに行ってもBAスタッフがいない。
空港案内所にいって説明しても、聞いていないとのこと。
とりあえずBAカウンターに行ってください、と言われ
別フロアに移動すると 人が少ないし節電でどこもかしこも暗い。
やっとカウンター(3階 Rカウンター)に行き
BAスタッフ日本男性がいてバスの件を話すと「あなたでしたか!」 

専用バスにすると人数が乗れないだけでなく、
それぞれ帰りたいところに行けたほうが都合がよいはず、と
リムジンバスチケットに変更したとのこと。
「今、荷物受取り場所で配ってます」
他の人たちみんな適用になってよかった。

今回のことで、要望を冷静(というか必死に)に
言ってみるもんだなと思いました。
これも大きな学び。家に帰りたい思いでいっぱいだったし。
で、羽田クローズってそんなに被害ひどいんですか?と聞いたら
「?いえしてませんよ。」でワケを話すと近くにいた
女性スタッフが寄ってきて
実は英国へ避難勧告のために香港経由になり、
外国人スタッフも帰っちゃった人が多くて
現在スタッフが少ないのです、だって。

日本スタッフのいろいろな話を聞き、
皆さんもお気をつけてと言ってリムジンバス受付へ。
国内という枠だけでなく、企業内でも複雑な事情が多くあるようです。

バスで行ける場所は渋谷や横浜など主要な場所のみ。
とりあえず渋谷まで乗ることにして、自宅に到着しました。
※実は渋谷駅や電車内でかなりイヤな言いがかり
(こんなときに海外旅行なんて気楽だな!とか
 どつかれたり、散々)をうけたりで、皆が誰かを責めないと
 やっていけない様子に心底驚いたし悲しかった

家族や我が家は無事で安心しましたが
自分の部屋に入るとTVやいろいろなものが落っこちてるし
作品はすべて壊れているし、本当にびっくりしました
ここまでが18日までの話。ひとまず旅は無事終了しました。














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