今も心に残っている作品
『シェイプ・オブ・ウォーター』。
ギレルモ・デル・トロ監督にインタビュー で
色についての文章がありました。
実はこの映画にはもう一つテーマがあって、
それは“時間”なんです。
この映画の舞台となっている1962年は、
アメリカ人が未来に目を向けている時代。
作中にも「You’re the man of the future(あなたは未来を生きる男です)」、
「The future is green(未来は緑です)」など、未来に関するセリフが登場します。
ちなみに、最初のセリフは、アメリカ政府のエリート調査官
ストリックランドが車を見ている際にカーディーラーから掛けられる言葉。
この直後に、ストリックランドは、teal(「鴨の羽色」と呼ばれる、
青緑色の一種)の高級車キャデラックを購入します。
このように、ストリックランドは未来に生きようとしていますが、
過去にとらわれている登場人物がいたり、現在を生きている人もいたり、
と“時代”も本作のテーマになっています。
色は“時代”を表すためにも用いられているんです。
詳しくはこちら
映画の感想で
度々出てくる「緑」のキーワードや色は
時間・空間を意味するときに使用される ことが多い。
と書いたけれど、
時間・空間・時代を表わすのはやはり緑。
国や習慣・歴史の違いはあれど、色彩には
普遍的な共通の意味がありますね。
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