color air 中国色彩事情 忍者ブログ

以前に肩こりがひどくて
中国整体医院に通っていました。
 
待合室で待っているときに 手に取った本
「中国悠遊紀行」、その中に興味深い文章が。

中国語で「顔色」と書いて、yanse(イエンス)と読みます。
日本でいう「顔色をうかがう」の「顔色」の 意味ではなく、
染物などに使う顔料の「色(カラー)」のこと。

一文字で「色」のほうが簡単な気がしますが
二文字で「色」を表すようです。 また、色を
表す表現も中国と日本では意味が 違うことが多く

例えば、「」。
日本語のあおなのことを「青菜」というように
緑色なのに 「青」を用いる場合がよくあります。
しかし、空や海の色を表現する場合「藍天」(青空)、
「藍色的大海(海)」(青い海)のように、
通常中国語では 「」を用います。
でも、青信号の場合は「緑燈」(緑灯)。

そして要注意カラーは「黄色」。
現代中国語では「黄色小説」(ポルノ小説)のように
もっぱらエロ・グロの意味に用いられます。

さらに結婚式のとき、の服を着たら大騒ぎ間違いなし、
中国では「黒」はお葬式のときに使う色ですから。
(日本だと黒ワンピースにストールの格好って多いですよね)

ほかに伝統的慣習によるイメージの違いもあります。

かつて、アメリカのある州の環境保護局の一行が
中国を訪問した際、おみやげとしてグリーンの帽子を用意しました。
しかし彼らを迎えた中国人男性たちは、顔を赤らめ
しぶしぶ受け取り帽子を手にしたまま誰ひとりかぶろうとしません。

その場にいた女性達もくすくす笑い出しました。
変だと思ったアメリカ人の団長が通訳に聞いたところ
【グリーンの帽子のことを中国語で「帽子」というのですが
「緑色の帽子をかぶる」とは、妻を寝取られた男を
あざけっていう言葉】だったのです。

国が変われば、色にも様々な意味があるのですね。
ちょっとした言い回しでも注意した方がいいと
改めて感じました。






















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