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観てきました



映画『Arc アーク』

簡単に言ってしまえば不老不死をテーマに生と死、
魂が抜けだした体を残し常に身近に感じて生きるか、
そもそも生から死を遠ざけるように体の作用を変えるか。

様々な視点から解釈できる今作は
ケン・リュウの原作本を元に、『愚行録』
『蜜蜂と遠雷』を手掛けた石川慶監督の長編3本目。

『愚行録』は全体的にダークな色合いだったけれど
『蜜蜂と遠雷』の軽やかさや光や海との自然との絡み、
効果的な音響とが似ていて、不思議な広がりがあった。


しょっぱなは『サスペリア(ルカ・グァダニーノ監督のほう)』
みたいなダンスシーンがあったけれど、徐々に面白くなってきて
モノクロのシーンも含め、自分自身の死生観を考える機会にもなった。

長い時間生きてきたにも関わらず、
今まで自らの意思で掴み取ったり選択したり
するより、殆ど誰かに促されて決定してきた
人生を省みることにより、再び人生に色がついてきたのは
見ているこちら側も空気がすっと通り抜けるような
気持ち良さがあった。

作中何度か「罠にかからないように」
「自分の人生を生きろ」と言われ、あまり
ピンとこなかった主人公リナが最後に大きな決断をするとき、
無音であったことも印象に残っている。

。。。と細かい話をし始めると
ネタバレになりそうなのでここまで。

突然チケットをいただいて、
映画館の大きな画面で鑑賞出来てよかった。




















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