今月訪れたいくつかの展示について。
「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展
今日 世界は死んだ
もしかすると昨日かもしれない
杉本博司が描く、33通りの世界の終わり方とは
2F、3Fとフロアによりテーマが違い、
3Fは廃墟と化した未来の日本で、33人の様々な職種が
経験した世界の終わり方を関連したアイテムとペラ1枚の
張り紙に書かれています。
時折笑えるもの(踊るエビ)もありますが、ほとんどは
心底ゾッとするおぞましい最後を描いています。
「海景」シリーズの前では誰もが足をとめて
離れられなくなっています。私もそのひとり。
また「廃墟劇場」シリーズは、
各国にあるかつて繁栄した映画館などの劇場で
観客はいないのに、その場に見合った映画1本を上映し
その間カメラのシャッターはきらぬまま放置。
考えると異様な光景ですが、うらびれた美しさと
劇場内の空気にノスタルジアを感じます。
話はちょっと戻って冒頭の
今日 世界は死んだ
は、アルベール・カミュ「異邦人」のオマージュ。
「今日、ママンが死んだ。
もしかすると昨日かもしれないが、私にはわからない」
11月13日まで
その後は同じ恵比寿のNADiff a/p/a/r/t
森村泰昌展 「私」の創世記 ―銀幕からの便り―
絵画の中の人物や女優、俳優になりきった自身を
アート作品とする写真でご存知の方が多いでしょう。
今回は様々な映像も含めたインスタレーションでした。
ついでに長々と立ち読みしてしまう
魅惑の本が山ほどあり。心して訪れてください。
※展示は終わりました
「アンドレ・ブルトン没後50年記念展」
LIBRAIRIE6 /シス書店
アンドレ・ブルトンを中心とした数々の書物、
絵画、立体作品が展示されています。
今開催中のダリの作品もあり。
また、今回特に気に入ったのが
大月雄二郎さんの立体作品!
どれもシュールで少し寂しいメッセ―ジと、
くすっと笑えるチャーミングなものがありました。
お店のステキな女性店主さんと楽しい話をしていたら
次の予定をすっかり忘れて遅刻してしまいました。
無料
本日10月23日まで
で、その遅刻した用事がこれ。
ショートショートフィルムフェスティバル
秋の短編映画収穫祭
ネットで要申込、空いていれば当日入場可能かも
無料
東京都写真美術館
本日10月23日まで
昨晩は小さなジャズイベントへ。
詳しい方が多かったので
いろいろと教えてもらえました。
お土産にはオリジナルミックスCDと
なぜかみかん大福。
忘年会のお誘いもいただいたので楽しみ。
さて出掛けます。
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