【過去記事 2010年12月】
アルブレヒト・デューラー展に行ってきました。
全体的に宗教と自然を細かく描いている作品が多く、
ちょっとした手のひねりや隠れている意味を
読み解いたり、解説を見ていくのがとても面白かった。
中でも興味深かったのが、
カラーセラピーやパーソナルカラーを
四人の使徒 1526年
ギリシャ人の医者ヒポクラテスの四体液説に基づき、
人の持って生まれた気質・行動を4つのタイプに分類し表現した作品。
ヒポクラテスが信じた自然哲学は
宇宙は四つの元素から成り立ち、
其々四大元素や季節、人の成長段階を表していて
空気 - 春 - 血液 - 幼年 - 多血質
火 - 夏 - 黄胆汁 - 青春 - 黄胆汁質
水 - 秋 - 粘液 - 壮年 - 粘液質
土 - 冬 - 黒胆汁 - 老年 - 憂鬱質
このような性質を持って生まれ、
このような気質で人生をおくると考えていたようです。
それだけでなく
天体と人間には目に見えなくても
密接な関係があり、星の運行に影響されやすいと
有名な作品「メランコリアI」で描いています
メランコリアⅠ 1514年
これは有翼人である女性(天使)が土星の影響を受け、
憂鬱な気分でなにかを待ち受けているとか。
彼女の右上にはユピテル魔方陣、上には鐘、天秤、
土星の周りには虹など様々な意味を含んでいるようです。
他にキリストの一生やアダムとイブ、
北星天図など幅広いテーマを描いています。
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