color air Diorが魅了された色 忍者ブログ

フランスの大物デザイナー 
クリスチャン・ディオールが来日した際、訪れた
日本の伝統芸 能の舞台で目にした「あるもの」に
大変興味を惹かれたそうです。

それは

白足袋
能では木の材質を生かした舞台がつくられ、
磨き上げられた板の上を、穢れのない
白足袋を身につけた役者たちが舞う。

それを見たディオールは

「白足袋と舞台に無限の空間をみるようだ」

と感激したそう。

日本は古くより自然に囲まれて生活し、
独特の色文化と色の調和を大切にしてきました。


「白足袋は主として改まった服装の際や
慶弔等の行事ごとの際に用いられる。

殊に儀式用・正装用というわけではないが、
黒足袋・色足袋が平服にしか合わせられないのに対し、
白足袋は平服から礼服まで広汎に着用することができる点に特色がある。

特に茶人や僧侶、能楽師、歌舞伎役者、芸人など
ほとんどの場合白足袋をはいており、こうした人々を
総称して「白足袋」と称するならいがある。

能舞台、所作板、弓道場などは白足袋着用でなければ
あがれないことが多く、土俵上でも白足袋以外の着用は認められない」


これらの例からもわかるように
白足袋は清浄を示す象徴であり、
ほかの足袋とは性格の異ったものとして扱われています。
また、人様に足裏を見せるのは無礼として
着用するだけでなく、あなたのために
しっかり掃除をして汚れていませんよ、と
示すおもてなしの心もあるのだとか。


また現代でも
お茶を習っている人や礼儀作法に厳しい人たちは
必ず白いソックスをバッグに入れていて、
他人様の家に上がる際にはストッキングの上から履いています。

幼少の頃、親戚の伯母たちにぴしゃっと叱られたので
(いまだに怖い、けれど本当にありがたい存在)
喪の際などかしこまった席には必ず白い短いソックスを持参して
玄関先で履くようにしています。

足元が白いのは個人の清潔感・清浄だけでなく、
相手に対しての想いも含んでいるのです。














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