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タブラ・ラサ
2018.08.11 Sat 07:00

昨日は黒の話だったので今回は白。

『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』

ギーガーと親しい精神科医・作家の
スタニスラフ・グロフ の話。

フロイトによると新生児は
白紙(タブラ・ラサ)の状態で生まれてくるそうです

胎児は生死にかかわる状態に何十時間も陥ったかもしれず
産道で命を落とす可能性もあったでしょう
彼は誰もが抱える出生時のトラウマを正確に描き出します

ギーガーの絵はモノクロが基本ですが
『エイリアン』などのクリーチャーが人・動物に
関わると必ず血が噴き出すシーンにつながります。

昨日の錬金術の黒化・白化・赤化と同じ
キーワードで死・生殖・誕生につながるんですよね。

で、白。

タブラ・ラサ Tabula rasa 
ラテン語で「何も刻まれていない・磨いた石板」
「白紙 ホワイト・ペーパー(white paper)」の意味。

イギリス経験主義の哲学者ジョン・ロックは、
人は誕生の段階におき、いかなる観念や原理も
書き込まれていない白紙状態で生得観念はないとする言葉。


昨日のスタッフの言葉で

彼の絵は彼の存在意識から生まれ、
僕らに別世界を見せてくれている 

まっさらな状態で誕生するのは
こちらの世界での所作なり知識なりだとしたら
こちらではない世界では別の経験をしているかもしれない。
しかしこちらに来るにあたって必要がなくなり
タブラ・ラサの状態で来るのかもしれない。

その目に見えないけれど後ろのあるなにかを
読み取り描いているのでは、とグロフは語っていたのでしょう。


実のところ『エイリアン』などは好みでなく
ギーガー作品のファンではないけれど、
意外にモテちゃう優しくてチャーミングな人柄や
人類がみたことのない天才ぶりは興味あり。

この映画はインスピレーションを得るのにも面白いです



















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