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映画『エイリアン』の造形デザインで知られている
H・R・ギーガーの映画を観ました


『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』


一度目にすれば強烈なインパクトで
恐怖を感じたり不快に思う人も多い一方、
暗闇のグロテスクに神聖さを見出す人もいます。

全体的に面白くて3回続けて観てしまうほど
人物も作品にも魅力がありました。

ギーガーが最も多用した黒について
現妻カルメン・マリア・ギーガーが語ったこと。


(カラスのオブジェをみながら)
錬金術には黒色化(ニグレド)というプロセスがあり
一番大事なステップとされました
黒色化によって魂の闇に迫り自己を内省するのです
ハンスの作品には黒色化と同じ効果があります

見る者を自らの心の闇と向き合わせ
光を遠ざけるのです


錬金術とは様々な意味を含んでいるものの
一番知られているのは鉛などを金に変える技術といわれ

その過程では必ず

・黒化 ニグレド Nigredo(死・腐敗)
 : 個性化、浄化、不純物の燃焼

・白化 アルベド Albedo(再生・復活)
 : 精神的浄化、啓発

・赤化 ルベド Rubedo(完成・完全)
 : 神人合一、有限と無限の合一 

と変化します。

この話は長くなるので改めて。


ギーガーはまったく下書きをせず
湧き出たアイデアが腕をつたって
エアブラシに伝わる。
彼の絵は彼の存在意識から生まれ、
何が描かれるのか予想できない。
キャンバスに表れた絵を見て彼自身も驚く。

彼のアイデアは天から降ってくるのではなく
別のところからやってくる
ギーガーはいわば異次元空間の案内人で
僕らに別世界を見せてくれている

これはスタッフの言葉。


続きます




















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