color air 自由の幻想 忍者ブログ

観てきました


『自由の幻想』@エルメス銀座

タイトルそのまんま、自由な発想と妄想(?)で
構成され、流れるように主役と設定がどんどん変わっていく。

視聴者がバカにされているのかと思うほど
やっつけなシーンもあるし、話の筋を理解しようと
するのは無意味であると確信する。

ただし大きな注目軸があり、最初の銃殺のシーンでは
聖職者やおそらく哲学者を含む知識人たちを
軽いタッチで次々にあの世へ送り、
「あってはいけないこと、あべこべの世界」を
見せつけられている映画作品だった。

最もわかりやすかったのが
話し合いのテーブルに着くとき
座るのは椅子ではなく水洗トイレのそれぞれの便座で
(もちろんお尻をだしている)それが終わると
ひとりずつこそこそと個室に向かい、隠れて食事をとる。

口から入れる場所と排せつの場所を
交換しているだけなんだけど、もやっとする
なにかがあってブニュエルこんなのホント好きだな、、って。


なにより顔面インパクトの強いジャン=クロード・ブリアリが
主役と思っていたらそうでもなくて(「死刑台のエレベーター」の
端役なのに存在感ありすぎてしっかり覚えてた)、モニカ・ヴィッティ、
ミシェル・ピコリ、ジャン・ロシュフォール と豪華な面々なのに
やっていることは素っ頓狂だったり狐につままれるような作品でした

要予約 入場無料

来月は『ひとで』ルイ・マルと『詩人の血』ジャン・コクトー!
どちらも未見なのでとても楽しみです。



















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