話題の映画2本を観てきました
「君の名は。」
新海誠監督の「言の葉の庭」をみていたので
水や緑、空などの背景が
とびきり美しいのは知っていたのですが
今回も、もしかしたらそれよりも光や空気感が
リアルで、さもそこに自分がいるような感覚でした。
ストーリーは何層にも重なった時間軸を
行ったり来たりして、しかもそれらは
まっすぐでなく、斜めのパラダイムシフトと
バタフライ・エフェクトを連想させるもの。
、、と書いているとネタバレしそうなのでやめます。
人の感覚なんて当然自分とは違うものだし、
まっさらな状態で受け止めたほうがいい。
それは映画でも本でも音楽でも旅でも。
年齢層は様々で、同じアニメーションをみて
過去の自分と照らし合わせながらみる作品も
そうそうないんじゃないかな、と思うほど
奇跡が爆発したような人気でした。
「レッドタートル ある島の物語」
マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督最新作。
漂流した先から何とか脱出しようと試みるも
必ず行く手を阻まれて絶望してしまう。
しかし不思議な巡り合わせで、、、
この映画をみている途中に
「神様は思わぬ姿でやってくる」を思い出していました。
神、というか助け(物理的、心理的に)は
偶然にしては出来すぎるタイミングでやってきたり
不運だと思うことが実は大きなチャンスだったり。
そして、それぞれの旅立ち。
出逢いと別れが全編言葉、字幕なしですすみます。
最初は究極のメディテーションムービーと思っていたら
あのことを連想させるようなシーンで体が硬くなりました。
どちらの作品もですが、自然には逆らえないし
人なんて威張り腐っててもちっぽけなもの。
、、とまた余計なことを書きそうなのでここまで。
ちなみに映画館はシネコンだったけれど
観客は10名いたかどうかの広々貸し切り状態。
そういえば
マイケル監督作品は随分前に、映画館へみにいきました
(「春のめざめ」と2本立て)
岸辺のふたり
今は無き渋谷シネマ・アンジェリカでみて
号泣した記憶があります。
その時もお客さんが3名程で貸し切り状態でした。
(きっとそれが重なって閉館、、)
最後に。
「君の名は。」「レッドタートル ある島の物語」
前者は緻密で光をふんだんに使い、
後者は月夜の星や照り付ける太陽のジリジリ感が
淡々と描かれていた。
どちらも本物以上に風景が美しく、人の心も切なく煌いていた。
可愛い、きれいなんて生易しいだけでない
心臓が止まりそうな悲劇もあるけれど
やはり生きていくことは素晴らしい。
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