「シンプル」「ミニマム」という言葉に
すぐさま反応するほど、削ぎ落とした暮らしに憧れます。






シンプル＝ケチ・節約ではなく
自分にとって価値があるもの、 本当に好きなもの・人を
選んで生きていく方向を目指していきたい。


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以前何度かバックパックでひと月ほど
ぐるぐる海外を旅をしていたとき、歯ブラシや
パスポートだけでも結構イケるよな、と思ったのです。


というのも、、、（ここから長文です）

ベルギー・アントワープへ旅行中、
あるユースホステルに泊まりました。

相変わらずの一人旅は 女子専用のドミトリーが定番宿。
翌日朝食の時間にみんなが集まるダイニングへ行くと、
真っ青な顔をしたアジア人の男の子。

ホステルの人たちも彼の周りに集まって わいわいやってるし、
どうしたのかな、と話しかけたら、日本人でした。

話を聞いてみると、ドミトリーで昨日まで仲良くしていた
同室の男性が、 シャワーを浴びに行ってる彼（日本人）の
バックパックや 荷物を根こそぎ盗んで行ってしまったとのこと。

パスポートも入ってるし警察に届けようとしても
頭が真っ白になってるらしく、言葉がでてこない。

で、つたないながらも事情を周りに説明して
私の旅のお金を半分こにして彼に貸しました。

私「今持ってるものってなに？」
彼「シャワーにいってたから、歯ブラシと石鹸とタオル、、
　　あと地球の歩き方」
　（日本語だったからこの本だけは盗っていかなかったらしい）
私「それだけあれば大丈夫！お金は貸すけどあげるんじゃないからね。
　　ちゃんと日本に帰って、それから返してね」

そのとき彼を勇気付けるため「それだけあれば大丈夫」と言ったり
お金を貸したけど、返ってこなくても仕方ない、でも
あなたはちゃんと日本に帰ってねという気持ちで渡したのでした。

その後、金銭面で計画が変更になり、
ブルージュ→ブリュッセルに戻ってユース宿泊2日後。

晩御飯の買出しに行ったスーパーからの帰り道、
後ろから私の名前を呼ぶ声が。

振り返ると彼の姿！
話を聞いてみると、警察官の捜索により
パスポートは 用水路の溝に捨てられていたのを発見されたそうです。

で、日本大使館にいったり保険会社やもろもろに連絡するため
ブリュッセルに戻ってきたそう。

その次の日に彼はオランダ、私はロンドンへ。
ちなみにお金に関しては、当時ロンドンにパートナーが
いたので、金銭面では彼の家もあるしわりと大丈夫だったのでした。

帰国後、ベルギーの彼から連絡があり
きっちりお金を返してくれただけでなく、
ご飯もご馳走してくれて、当時の話を聞きました。

ざっくり言うと、オランダでも歯ブラシや
パスポートだけでなんとかなったよ、 ということ。

なければないでなんとかなるし、なんとかする。
まぁつまりはコレをいいたかったのですが、
極寒地帯にいくのでなければ、結構なんとかなっちゃうよねって。

このときの気持ちを思い出して
記憶の中にあって、どこかしらの細胞が覚えてれば
大丈夫な気がしています。