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観てきました


パラサイト


面白かった。。って言っていいのか、
すべての感情が凝縮されているのに
構造的で縦軸のラインがわかりやすい作品。

その縦軸とは経済格差を住み心地の良い
清潔な上の世界と対極に、饐えたような
貧困の匂いが染みついている地下の世界で、
それらは階段で見事につながっている。

富裕層はそれぞれが見たい現実しか
見えておらず、その様子を羨望と恨み辛みで
見つめている生活苦に喘ぐ人々とが交差している。

はじめは調子よくうまい具合で
家に入り込むも、予測できないあることから
「計画」通りに事が進まなくなる。

そこから息もつけないほど
鑑賞する側も緊張していて、
一緒に土砂降りの中を階段で降りていく感じだった。
(詳しくはご鑑賞ください)


ソン・ガンホが出演していればどれも
間違いなく面白い、は今回も当たっていて
ポン・ジュノ監督との再タッグは素晴らしいものだった。

ひとつ気になったのが、
豪邸の梅酒の貯蔵している地下と
隠し部屋である半地下につながる境の
扉のまわし部分に日本語カタカナで
書いてあった言葉。

韓国の話であっても、富裕層であれば
日本の家庭でも放射能危機に備えて
半地下作っているメーカーあるんじゃないの、
な感じはじんわり気味悪かった。

それぞれが曲者だったけれど、
ジェシカ役の長女ギジョン(パク・ソダム) の
存在は何某かの賞もらっていいはずのうまさだった。

インディアン姿のソン・ガンホが
ふと表情を変え、その後行動を起こす部分など
気持ちがわかる人が多かったのでは。
私もきっと、同じことをした。

これらをまとめるならば
「今そこにある現実の悪夢:
 あなたは上の世界か下の住処か」に尽きる。


いざというときように
ツートンツーツートン
でお馴染みのモールス信号を学びたいと思いました。
あとアレルギーはないに越したことはない。

こりゃ賞とるな、というほど
今の時代にぴったりあい、
コメディもホラーも兼ね備えた
立派なエンターテイメント作品で間違いなかった。

興味があれば、今こそ映画館で鑑賞していただきたいです。






















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